「標準仕様がいいらしい」と聞いてクレバリーホームを候補に入れたものの、実際にどこまでが標準で、どこからオプション扱いなのかが見えない。そんな段階かもしれません。結論を先に言うと、クレバリーホームの最大の標準仕様は外壁タイル「クレタイル」で、これが標準に含まれているのがこの価格帯では珍しい点です。一方、水回り設備や窓の仕様は選ぶ商品シリーズで幅があり、ここを確認せずに進むと見積もりが想定から動きます。項目ごとに順番に見ていきます。
クレバリーホームの標準仕様一覧
まず全体像です。クレバリーホームは木造軸組をベースに、通し柱を多用するSPG構造とモノコック構造を組み合わせたプレミアム・ハイブリッド構法を採用しています。坪単価はおおむね55万円〜90万円のミドル価格帯です。
| 項目 | 標準仕様の内容 |
|---|---|
| 構法 | 木造軸組+モノコック構造のハイブリッド構法(通し柱を多用) |
| 耐震性能 | 耐震等級3に対応 |
| 基礎 | ベタ基礎 |
| 外壁 | オリジナル外壁タイル「クレタイル」(標準採用) |
| 屋根 | スレート系、ガルバリウム鋼板、瓦などから選択(商品による) |
| サッシ | アルミ樹脂複合サッシ+複層Low-Eガラスが基本ライン |
| 断熱材 | グラスウールなどの充填断熱が基本。仕様アップの設定あり |
| 玄関ドア | 断熱仕様のドア。電気錠はオプションになることが多い |
| 水回り | 提携メーカーの中グレードから選択 |
| 床材 | 複合フローリング。無垢材はオプション |
標準仕様は商品シリーズ・地域・時期によって内容が変わります。フランチャイズ展開のため、地域の気候に合わせた仕様や、加盟店が用意するキャンペーン仕様が乗ることもあります。この記事の内容は全体像の把握に使い、最終的には担当店の最新の仕様書で品番まで確認してください。
外壁タイルの標準色と選べる範囲
クレバリーホームを語るうえで外せないのが外壁タイルです。この価格帯で外壁タイルが標準というのは、他メーカーではあまり見られない構成です。多くのメーカーでは窯業系サイディングが標準で、タイルは数十万円から百万円単位のオプションになります。
選べる種類は約30タイプ
標準の範囲内で選べるクレタイルはおよそ30種類が用意されています。ここで言う「30種類」は色違いだけでなく、質感や表情のバリエーションを含みます。
- ホワイト系・アイボリー系:明るく汚れが目立ちにくい。もっとも選ばれやすい
- グレー系・チャコール系:モダンな外観。落ち着いた印象になる
- ベージュ系・ブラウン系:ナチュラル、和モダンとの相性がよい
- ブラック系:シャープな印象。面積が大きいと重くなるので使い方に注意
- 表面の質感:スムースな平滑面、石目調、割肌調、ボーダー状など
張り分けはできるのか
2種類のタイルを使い分ける「張り分け」は、多くの場合オプション扱いになります。1階と2階で色を変える、玄関周りだけアクセントを入れるといった手法は外観の印象を大きく変えますが、施工手間が増えるぶん費用が加算されます。金額感は面積と組み合わせ次第なので、プランが固まった段階で見積もりを出してもらってください。
タイルを選ぶときは、必ず大きめのサンプルを屋外の自然光で見てください。小さなカットサンプルを室内の照明下で見るのと、実物の壁面を晴天下で見るのとでは印象がかなり違います。可能なら、そのタイルを使った完成物件を見せてもらうのが最善です。とくに濃色系は、面積が広がると想定より重く見えることがあります。
キッチン・浴室の標準グレード
水回りは、標準の中身がもっとも分かりにくい領域です。「LIXILとTOTOとクリナップから選べます」と言われても、同じメーカーの中にもグレードが何段階もあるためです。確認すべきは、メーカー名ではなくシリーズ名と品番、そして選べるオプションの範囲です。
キッチンで確認したい項目
| 項目 | 標準になりやすいもの | オプションになりやすいもの |
|---|---|---|
| 間口 | 2550mm(255cm)が基準 | 2700mm以上への変更 |
| ワークトップ | 人造大理石またはステンレス | セラミックトップ、上位グレードの人造大理石 |
| レイアウト | 壁付けI型、対面カウンター型 | アイランド型、造作カウンターの追加 |
| コンロ | ガスコンロまたはIH(3口) | 上位グレードのIH、ハイパーガラスコート天板 |
| レンジフード | 整流板付きの標準タイプ | 自動洗浄機能付き、薄型デザインタイプ |
| 食洗機 | 浅型が標準、または非搭載 | 深型への変更、海外製への変更 |
| 水栓 | シングルレバー、シャワー引き出し式 | タッチレス水栓、浄水器一体型 |
| 収納 | スライド収納 | 背面カップボード(多くの場合オプション) |
もっとも見落とされやすいのが背面のカップボード(食器棚)です。標準に含まれていないケースが多く、後から約20万円〜50万円が乗ってきます。キッチンの見積もりを見るときは、「この金額にカップボードは入っていますか」と必ず確認してください。同様に、食洗機の深型変更も約5万円〜15万円の追加になることが一般的です。
浴室で確認したい項目
浴室はユニットバスが標準です。確認すべき点はキッチンほど複雑ではありませんが、後から変えにくいので重要です。
- サイズ:1坪サイズ(1616)が標準。1.25坪(1620)への拡張はオプションで約10万円〜25万円
- 浴槽の形状と素材:標準のFRP浴槽か、人造大理石への変更か
- 断熱仕様:浴槽の保温材、断熱フタ、床の断熱層。冬の体感に直結する
- 暖房乾燥機:換気のみが標準で、暖房乾燥機能はオプションのことが多い(約8万円〜20万円)
- 壁パネル:標準色の範囲と、上位グレードのデザインパネルの差額
洗面台も同じ考え方で、間口750mmが標準、900mmや1000mmはオプションという設定が一般的です。三面鏡か一面鏡か、収納が引き出しか開き戸かでも差額が出ます。
標準仕様の範囲が本当に自分たちの暮らしに合っているか、他社と並べて確認したい方はお気軽にどうぞ。
LINEで無料相談する窓・断熱材の標準仕様
外壁タイルほど話題になりませんが、住んでからの快適さを左右するのがこの領域です。
サッシとガラス
標準はアルミ樹脂複合サッシ+複層Low-Eガラスが基本ラインです。アルミ樹脂複合は、外側にアルミ、内側に樹脂を使う構成で、オールアルミより熱が伝わりにくく、オール樹脂よりコストを抑えられます。
上位の選択肢としては、オール樹脂サッシへの変更や、トリプルガラスへの変更がオプションで用意されている場合があります。寒冷地や、窓が大きい間取りでは検討する価値があります。差額は窓の数とサイズによりますが、家全体で約20万円〜60万円のレンジで見積もられることが多い項目です。
サッシを検討するときに聞きたい質問は3つです。
① 標準のサッシは樹脂複合か、オール樹脂か
② ガラスはLow-E複層か、アルゴンガス入りか、トリプルか
③ この仕様でUA値はいくつになるか
とくに③は、間取りが固まってから計算してもらう数値です。「等級◯相当」ではなく、自分の家のプランで計算したUA値を出してもらってください。
断熱材
標準はグラスウールなどの充填断熱が基本で、地域や商品によって仕様アップの設定があります。断熱材は「種類」より「厚みと施工の丁寧さ」で性能が決まる面が大きいので、種類名だけで判断しないほうがよい領域です。
- 壁・天井・床それぞれの断熱材の種類と厚み(mm)
- 吹き付け系に変更できるか、その場合の差額
- 基礎断熱か床断熱か
- 断熱等性能等級で言うとどの水準に届くか
断熱等級の考え方については断熱等級どこまで必要?等級4〜7の違いと選び方で整理しています。地域区分によって必要な水準が変わるので、自分の地域でどこを狙うべきかを先に決めてから、標準で足りるかを判断すると話が早いです。
オプションで追加されやすい設備
標準の把握と同じくらい大事なのが、「みんなが結局つけるもの」を先に見積もりに入れておくことです。ここを外していると、後半で予算が膨らみます。
| オプション | 費用の目安 | 採用が多い理由 |
|---|---|---|
| キッチン背面カップボード | 約20万円〜50万円 | 収納が足りず、ほぼ必須になる |
| 浴室暖房乾燥機 | 約8万円〜20万円 | 洗濯物の室内干しと冬の寒さ対策 |
| 床暖房(LDK) | 約30万円〜70万円 | 足元の冷えが気になる地域で採用が多い |
| 外壁タイルの張り分け | 約10万円〜40万円 | 外観の印象を大きく変えられる |
| 樹脂サッシ・トリプルガラス | 約20万円〜60万円 | 断熱性能を一段上げたい場合 |
| 玄関の電気錠 | 約8万円〜20万円 | 子育て世帯での利便性 |
| 太陽光発電システム | 約90万円〜200万円 | 光熱費対策と補助金の活用 |
| 造作カウンター・可動棚 | 約5万円〜30万円 | スタディコーナーや家事スペース |
| 屋根形状・軒の出の変更 | 約10万円〜40万円 | 外観と外壁の耐久性への配慮 |
| ニッチ・アクセントクロス | 約2万円〜15万円 | 費用対効果が高く採用しやすい |
見積もりの初回提示は、標準仕様だけで組まれた「最小構成」であることがほとんどです。この金額を予算の基準にしてしまうと、仕様を決めていく過程で必ず上振れします。初回の段階で「一般的にみなさんが追加されるオプションを含めた金額も出してください」と依頼しておくと、現実的な総額が見えます。予算オーバーの構造は注文住宅の見積もり落とし穴|予算オーバーの原因と対策でも解説しています。
商品シリーズによる仕様の違い
クレバリーホームは複数の商品シリーズを展開しており、シリーズによって標準仕様の水準と価格帯が変わります。同じ「クレバリーホームの標準仕様」という言葉でも、どのシリーズの話かで中身が違う、というのが実務上いちばん重要なポイントです。
シリーズを分ける観点
- 自由設計型か、規格・セミオーダー型か:間取りの自由度と価格が反比例します
- 2階建て中心か、平屋・3階建て対応か:構造と価格帯が変わります
- 断熱・省エネのグレード:ZEH水準を標準とするシリーズがあります
- 内装・造作の作り込み度:上位シリーズほど造作や設備のグレードが上がります
比較するときの実務的なやり方
シリーズ間で迷ったら、同じ延床面積・同じ間取りで、2つのシリーズの見積もりを並べてもらうのが確実です。カタログの価格帯を眺めていても差は掴めません。同条件で並べると、差額が何によって生じているかが具体的に見えます。
比較表を自分で作るのがおすすめです。左に項目(外壁、サッシ、断熱材の厚み、キッチンのシリーズ名、浴室サイズ、床材、保証年数)、右にシリーズAとシリーズBを並べる。空欄が残った項目が、そのまま担当者に聞くべき質問リストになります。この作業をした人としていない人では、打ち合わせの精度が明確に変わります。
クレバリーホームの外壁タイルそのものの評価や耐久性についてはクレバリーホームのタイル外壁は本当にいい?評判と耐久性の実態で扱っています。判断材料を広げたい方はクレバリーホームをやめた理由もあわせて読むと、賛否の両面から見られます。価格の全体像はクレバリーホームの坪単価は?30坪35坪の総額とタイルのコスパが詳しいです。
よくある質問
Q. 外壁タイルは本当に追加費用なしで選べますか?
A. 標準として設定されている約30種類の範囲内であれば、基本的に追加費用なしで選べます。ただし、上位グレードのタイルや、2種類を使い分ける張り分け、特殊な役物を使う納まりはオプションになります。気になるタイルがあれば「これは標準の範囲ですか」と品番単位で確認してください。
Q. 標準仕様のキッチンメーカーは選べますか?
A. 提携している複数メーカーの中から選べる形が一般的です。ただし、同じ「標準」でもメーカーごとにシリーズが指定されており、その範囲を超えると差額が発生します。ショールームでは、担当者から「この範囲までが標準です」と明示してもらいながら見て回るのが確実です。
Q. 無垢フローリングにできますか?
A. 標準は複合フローリングで、無垢材はオプション扱いになるのが一般的です。樹種と厚みによって差額が変わり、面積が広いほど金額も伸びます。無垢材は調湿性や質感が魅力ですが、隙間や反りが出る特性もあるため、メンテナンスの前提を理解したうえで選んでください。
Q. 太陽光発電は標準ですか?
A. シリーズや時期によって扱いが変わりますが、オプションであることが多い設備です。搭載容量、蓄電池の有無、自治体の補助金の使えるかどうかで採算が変わります。検討の考え方は太陽光の費用対効果を扱った記事も参考になります。
Q. 標準仕様は加盟店によって違いますか?
A. 商品ごとの基本仕様は本部が定めていますが、地域の気候に対応した仕様や、加盟店独自のキャンペーン仕様が加わることがあります。ウェブ上の情報と目の前の見積もりが一致しないこともあるため、最終的には担当店から受け取る仕様書の品番で判断してください。
Q. 標準仕様から減らして安くできますか?
A. 標準に組み込まれている項目を外しても、期待するほど金額が下がらないことがあります。標準仕様はまとめて仕入れることでコストを抑えている前提があるためです。減額を検討するなら、標準を削るより、延床面積、屋根と外壁の形状の複雑さ、オプションの取捨選択で調整するほうが効果が出やすいです。
Q. 仕様変更はいつまでできますか?
A. 項目ごとに締切が異なります。構造に関わる部分は建築確認申請の前、設備は発注の前、内装の色は着工後しばらくまで、というのが大まかな流れです。着工後の変更は追加費用と工期延長を伴うため、打ち合わせの早い段階で「この項目の締切はいつですか」と一覧でもらっておくと安心です。
この記事のまとめ
- 最大の特徴は外壁タイル「クレタイル」が標準で、約30種類から追加費用なしで選べる点
- タイルは必ず屋外の自然光と実物の建物で確認する。張り分けはオプション
- 水回りは「メーカー名」ではなくシリーズ名・品番・選べる範囲で確認する
- カップボード、浴室暖房乾燥機、サッシのグレードアップは追加になりやすい定番
- サッシはアルミ樹脂複合+Low-E複層が基本ライン。自分のプランでのUA値を出してもらう
- 標準仕様は商品シリーズ・地域・時期で変わるため、最終確認は担当店の仕様書で



















