コラボブランドの家に惹かれてLib Work(リブワーク)を調べ始めたものの、肝心の価格がどこにも書いていない。展示場に行けば分かるのだろうけれど、行けば営業がついてくる。その前に相場感だけ掴んでおきたい——。
Lib Workの坪単価は、おおむね約60〜80万円が目安です。30坪なら本体工事費で約1,800〜2,400万円、諸費用まで含めた総額では約2,300〜3,000万円あたりに着地するケースが多く見られます。ローコスト系と大手ハウスメーカーの中間、いわゆるミドル価格帯のポジションです。
ただしLib Workの場合、坪単価の幅が20万円もある理由を理解しないと、資金計画が大きく狂います。この記事では、その理由と総額の読み方を具体的に整理します。
Lib Workの坪単価は約60〜80万円が目安
株式会社Lib Workは熊本県に本社を置く住宅メーカーで、東証グロースに上場しています。年間施工棟数は230棟以上。熊本・福岡・大分・佐賀・鹿児島の九州5県に加え、千葉・神奈川でも施工しています。
住宅情報メディアやSUUMOに掲載されている参考価格を総合すると、坪単価はおおむね60〜80万円のレンジ。この幅の広さは、価格が曖昧なのではなく、商品構成が多いことに起因します。
坪単価が幅を持つ最大の理由は「商品数」
Lib Workは14前後の商品ブランドを展開しています。「niko and …」のink、Afternoon Tea HOUSE、niko and … EDIT HOUSE、BELLE MAISON DAYS houseといったコラボ商品と、NEOTELLA、Nordi、Finole、陽和、Archt、Laiton、Z・E・Nなどのオリジナル商品。加えて熊本・福岡では「無印良品の家」のモデルハウスも運営しています。
そして重要なのが、商品ごとに標準仕様の中身が違うという点。A商品では標準の設備が、B商品ではオプション扱いになります。つまり「Lib Workの坪単価」という言い方自体が、実はやや不正確なのです。
最重要の注意点:坪単価を聞くときは、必ず「◯◯(商品名)の坪単価は」と商品を特定して質問してください。展示場のモデルハウスは最上位仕様で建てられているのが業界の常識。「この見た目でこの価格」と思い込んだまま話を進めると、契約直前に数百万円のギャップが出ます。
そのほかの変動要因
- 延床面積:小さい家ほど坪単価は上がります。キッチン・浴室・トイレの設備費は面積に比例しないため、25坪と40坪では坪あたり10万円近く差が出ることも。
- 建物の形状・階数:総二階の長方形が最も安く、L字型や凹凸の多い形状、平屋になるほど上がります。平屋は基礎と屋根の面積が二階建ての約2倍になるためです。
- 建築エリア:九州と首都圏(千葉・神奈川)では、人件費と資材輸送コストの差から価格帯が変わります。
- デザインへのこだわり度:Lib Workを選ぶ人はデザイン重視が多く、造作家具や特注の建具を積み上げると坪単価が跳ね上がります。
Lib Workで30坪・35坪を建てた場合の総額シミュレーション
坪単価を総額に翻訳します。ここでは中央値に近い坪単価70万円を基準に、上下も併記します。
| 項目 | 30坪 | 35坪 | 40坪 |
|---|---|---|---|
| 本体工事費(坪60万円) | 約1,800万円 | 約2,100万円 | 約2,400万円 |
| 本体工事費(坪70万円) | 約2,100万円 | 約2,450万円 | 約2,800万円 |
| 本体工事費(坪80万円) | 約2,400万円 | 約2,800万円 | 約3,200万円 |
| 付帯工事費の目安 | 約250〜400万円 | 約280〜430万円 | 約300〜470万円 |
| 諸費用の目安 | 約140〜200万円 | 約150〜215万円 | 約170〜235万円 |
| 建物総額(坪70万円時) | 約2,490〜2,700万円 | 約2,880〜3,095万円 | 約3,270〜3,505万円 |
この総額に土地代は含まれていません。熊本市内なら土地1,000〜1,800万円、福岡市内なら1,500〜3,000万円、千葉・神奈川なら2,000〜4,000万円と、エリアで大きく変わります。土地と建物の予算配分を最初に決めておくことが、資金計画の起点です。
見積書の4分類を理解する
住宅の見積書は、どの会社でも次の4つに分解できます。この構造を知らないと比較になりません。
- 本体工事費(全体の約70〜75%):基礎・構造・屋根・外壁・内装・標準設備。坪単価はここだけを指します。
- 付帯工事費(約15〜20%):地盤改良、屋外給排水、外構、カーポート、照明・カーテン、エアコン。見積もり段階で抜けていると、あとから200万円単位で膨らみます。
- 提案工事費(約5〜10%):オプション。造作収納、床材のグレードアップ、太陽光発電など。Lib Workではここが伸びやすい傾向。
- 諸費用(約5〜8%):登記費用、住宅ローン手数料、火災保険、印紙税、地鎮祭。現金で用意が必要なものが多く含まれます。
実務の目安:総額は「坪単価×坪数」の1.25〜1.35倍で見ておくこと。坪70万円×30坪=2,100万円なら、実際は2,600万円前後を覚悟しておく。この感覚を最初に持っておくと、予算オーバーの衝撃が防げます。
Lib Workの坪単価に含まれる標準仕様
坪60〜80万円という価格に、何が入っているのか。仕様面を見ないと高いか安いかは判断できません。
構造・耐震
工法は木造軸組工法。耐震等級は最高の3で、制震装置「αダンパーExⅡ」と鉄筋コンクリートのベタ基礎を採用しています。2016年の熊本地震で自社施工物件の倒壊がゼロだったという実績も公表されています。第三者機関による全棟検査も実施。
断熱
代表的な商品では、壁105mm・天井300mmのセルロースファイバー、床100mmのビーズ法ポリエチレンフォームという構成。セルロースファイバーは調湿性と防音性に優れる断熱材で、九州の高湿度環境と相性が良い素材です。ただし商品によって断熱仕様が異なるため、検討中の商品の数値を必ず確認してください。
保証
構造は初期20年・最長60年、地震保証10年、設備保証10年、断熱材の無結露保証30年。この保証年数は、この価格帯としてはかなり手厚い部類です。
コスパの評価:坪60〜80万円という価格で、耐震等級3+制震ダンパー、構造最長60年保証、断熱材無結露30年保証が付くのは、価格に対して仕様が充実している方です。ただし最長保証は「有償メンテナンスを規定通り実施すること」が条件になるのが業界の通例。10年目・20年目にいくらの工事が必要か、金額の目安を契約前に確認しましょう。
坪単価の数字だけでは、自分の予算で希望のデザインが実現できるかは分かりません。土地・地盤・間取りを踏まえた総額の目安を、LINEで気軽に相談できます。
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数字だけでは掴めない部分を、体験談で補います。
Lib Workの坪単価を他社と比較する
坪単価の絶対値だけでは判断できません。何が含まれ、何が違うのかを並べます。
| 区分 | 坪単価の目安 | 30坪の本体工事費 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Lib Work | 約60〜80万円 | 約1,800〜2,400万円 | コラボブランド・保証最長60年・耐震等級3+制震 |
| ローコスト系全国HM | 約45〜65万円 | 約1,350〜1,950万円 | 規格化で低価格・デザイン自由度は限定的 |
| 九州系ビルダー | 約50〜65万円 | 約1,500〜1,950万円 | 地域密着・価格重視 |
| 大手ハウスメーカー | 約85〜110万円 | 約2,550〜3,300万円 | 独自工法・全国のアフター網 |
30坪で大手と比べると、本体工事費で600〜900万円の差。一方でローコスト系と比べると300〜500万円高くなります。この差額の対価が、デザインの独自性と保証の手厚さです。
逆説的ですが、Lib Workを「安いから」という理由で選ぶと満足度は下がりやすい。この会社の価値はデザインと世界観にあり、そこに価値を感じない人にとっては、九州系ビルダーの方がコスパは高くなります。価格帯全体の考え方は注文住宅の総額と坪単価の相場・費用内訳で整理できます。
営業対応や比較の進め方に疲れてしまったときは、家づくりに疲れたときのストレスを減らす方法で一度立ち止まって整理するのも手です。
Lib Workで坪単価を抑える現実的な工夫
同じ会社でも、選択次第で坪単価は10万円以上動きます。
坪単価が上がりやすい選択
- 造作を積み上げる:Lib Workで最も予算が膨らむ要因。造作収納・造作洗面・特注建具は、既製品の1.5〜2倍のコストになります。
- 平屋を選ぶ:基礎と屋根の面積が増え、坪単価は5〜10万円上がるのが一般的。
- 凹凸の多い外観:外壁面積と施工手間が増えます。総二階に比べて明確に高くなります。
- 25坪以下の小さい家:設備費の比率が上がり、坪単価が跳ね上がります。
コストを抑える方法
- 商品選びの段階で予算に合うものを選ぶ:Lib Work特有の最重要ポイント。標準仕様が予算に近い商品を選べば、オプション追加が減ります。
- 総二階に近づける:最もコスト効率がいい形。デザインは屋根形状や外壁の張り分けで作れます。
- 造作は「見せ場」だけに集中:全部を造作にせず、リビングの1箇所に絞る。他は既製品で揃えても印象は保てます。
- 外構は段階的に:駐車スペースとアプローチを先に、植栽やウッドデッキは住みながら追加。
- 削らない方がいいもの:断熱性能、耐震性能、配管・配線の位置。あとから直せない部分にお金を残すのが鉄則です。
モニター値引きについて:コンセプトハウスをモニター価格で提供する仕組みがあり、200万円規模の減額が提示されることもあります。ただし撮影協力、見学会での公開、SNSでの発信協力といった条件がセットになるのが通例。何を求められるのかを書面で確認してから判断してください。金額だけで飛びつくと、入居後に負担が残ります。
見積もりを取るときの確認事項
1. 商品を特定してから坪単価を聞く
Lib Workで最も重要な一手。「検討している◯◯の標準仕様書を紙でください」と最初に依頼しましょう。
2. 付帯工事の仮計上額を聞く
地盤改良費、外構費、屋外給排水工事費が概算にいくら入っているか。「別途」なら、その場で概算を出してもらいます。熊本平野や福岡の一部は軟弱地盤があり、改良費に80〜150万円かかる例もあります。
3. 坪単価の分母を確認する
延床面積か施工面積か。施工面積にはバルコニーや玄関ポーチが含まれるため、施工面積ベースの坪単価は1割ほど安く見えます。相見積もりでは必ず揃えてください。
4. 最長保証の延長条件
構造最長60年、断熱材無結露30年の条件となる有償メンテナンスの内容と、10年目・20年目の費用目安を確認します。
5. 相見積もりは同じ条件で
坪数・階数・間取りの大枠・設備グレードを揃えないと比較になりません。手順は注文住宅の見積もり比較ガイドで確認できます。
比較疲れに注意:複数社に問い合わせると、それぞれから電話とメールが来て消耗します。判断力が落ちた状態で契約するのが一番危険。住まぽちならLINEで完結し、窓口ひとつで複数社の情報を整理できます。予算オーバーの回避策は注文住宅の見積もり落とし穴と予算オーバー対策が参考になります。
よくある質問
Q. Lib Workの坪単価は本当に60万円台で収まりますか?
A. 標準仕様の範囲で総二階・30坪以上、かつ九州エリアという条件なら現実的です。ただし造作を多用したり、平屋や25坪以下を選んだり、首都圏で建てる場合は70〜80万円台に乗ります。商品を特定して概算を出してもらうのが確実です。
Q. 30坪の総額はいくらになりますか?
A. 坪70万円想定で、建物総額が約2,490〜2,700万円(土地代別)。坪60万円なら約2,190〜2,400万円、坪80万円なら約2,790〜3,000万円が目安です。地盤改良の有無と外構の仕上げ方で200万円前後は動きます。
Q. 商品によって坪単価はどのくらい違いますか?
A. 商品ごとに標準仕様が異なるため、同じ延床面積でも実質的な価格差が出ます。ただし公開情報として商品別の坪単価表は出ていないため、検討中の商品を特定して個別に見積もりを取る必要があります。「どれも同じ価格」という前提で話を進めないことが重要です。
Q. 総額に土地代は含まれますか?
A. 含まれていません。この記事の金額はすべて建物側の費用です。熊本市内なら土地1,000〜1,800万円、福岡市内なら1,500〜3,000万円、千葉・神奈川なら2,000〜4,000万円が目安になります。
Q. 値引きはできますか?
A. モニター価格の制度があり、条件次第で大きな減額が提示されることがあります。ただし協力条件がセットになるため、金額だけで判断しないこと。一般的な交渉の考え方はハウスメーカーの値引き交渉術を参考にしてください。
Q. 施工エリアはどこまでですか?
A. 熊本・福岡・大分・佐賀・鹿児島の九州5県に加え、千葉・神奈川にも展開しています。全国一律の対応ではないため、建築予定地が対応エリアかを必ず確認してください。エリアによって価格帯も変わります。
Q. 保証は何年ですか?
A. 構造が初期20年・最長60年、地震保証10年、設備保証10年、断熱材の無結露保証30年です。最長保証は有償メンテナンスの実施が条件になるのが通常なので、条件と費用目安を契約前に確認しましょう。
Q. 会社選びで迷っています。
A. 候補を増やしすぎると決められなくなります。「絶対に譲れない条件」を3つに絞って候補を切るのが有効。ハウスメーカーが決められない人向けの判断基準の整理法で具体的な手順を解説しています。
この記事のまとめ
- Lib Workの坪単価は約60〜80万円。幅が広いのは商品ブランドが14前後あり、商品ごとに標準仕様が違うため
- 30坪の建物総額は約2,490〜2,700万円(坪70万円想定・土地代別)
- 坪単価に含まれるのは本体工事費のみ。総額は1.25〜1.35倍で見る
- 耐震等級3+制震ダンパー、構造最長60年保証、断熱材無結露30年は価格帯として充実
- 予算が膨らむ最大の要因は造作の積み上げ。見せ場を1箇所に絞るのが現実的
- 坪単価を聞くときは必ず商品名を特定し、標準仕様書を紙でもらう
- モニター値引きは条件を書面で確認してから判断する














