ヘーベルハウスは「地震に強い」というイメージが定着していますが、具体的に何が強いのか、制震と免震は何が違うのか、正確に理解している方は少ないのではないでしょうか。
住まぽちにも「ヘーベルハウスは本当に地震に強いの?」「制震と免震、どっちがいいの?」という相談が月に15件ほど届いています。この記事では、ヘーベルハウスの耐震性能を構造の仕組みと実績データの両面から掘り下げます。
ヘーベルハウスの鉄骨ALC構造が地震に強い理由

ヘーベルハウスの構造は「重量鉄骨(一部軽量鉄骨)+ALCパネル」です。ALC(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)は、通常のコンクリートの約1/4の重さで、耐火性・断熱性に優れています。
地震に対する3つの強み
- 軽い外壁:ALCパネルは軽量なため、地震時の建物への負荷が小さい
- ロッキング工法:ALCパネルが建物の変形に追従して動くため、パネルの破損を防ぐ
- ハイパーフレーム構造:柱と梁の接合部を強化した重量鉄骨フレームで、高い耐震性を確保
ヘーベルハウスの外壁ALCは「構造体」ではなく「カーテンウォール(外装材)」として取り付けられています。そのため、地震で建物が変形しても外壁が壊れにくい設計です。これは他の鉄骨メーカーのサイディング外壁にはない特徴です。
ヘーベルハウスの制震と免震の違い|どちらを選ぶべきか

ヘーベルハウスでは「制震」と「免震」の2つの地震対策から選べます(免震はオプション)。それぞれの仕組みと特徴を整理します。
| 項目 | 制震(ハイパーフレーム+制震装置) | 免震(基礎免震) |
|---|---|---|
| 仕組み | ダンパーで揺れのエネルギーを吸収 | 基礎と建物の間に免震装置を設置し、揺れを伝えにくくする |
| 揺れの低減効果 | 建物変形量を約1/2に低減 | 揺れそのものを約1/3〜1/5に低減 |
| 費用 | 標準仕様に含まれる | +300〜500万円 |
| メンテナンス | 基本不要 | 定期点検が必要(10年ごと) |
| 地盤条件 | 制限なし | 軟弱地盤では設置不可の場合あり |
免震は揺れの低減効果が圧倒的ですが、費用が300〜500万円追加になります。住まぽちの調査では、ヘーベルハウスオーナーのうち免震を選んだ方は全体の8%にとどまります。
ヘーベルハウスの地震実績|過去の大地震での被害データ

ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)が公表している過去の地震での実績です。
- 阪神・淡路大震災(1995年):全半壊ゼロ。周囲が倒壊する中でヘーベルハウスだけ残った写真が話題に
- 東日本大震災(2011年):津波被害を除き、構造体の倒壊ゼロ
- 熊本地震(2016年):構造体の被害ゼロ
- 能登半島地震(2024年):構造体の倒壊報告なし
住まぽちがヘーベルハウスオーナー47名に実施した調査では、震度5弱以上を経験した19名全員が「構造に問題なし」と回答。内装被害も「クロスのひび割れ」が2名のみで、他の鉄骨メーカーと比べても被害報告が少ない傾向でした。
ヘーベルハウスと他社の耐震性能比較

| メーカー | 構造 | 外壁 | 制震装置 | 免震オプション |
|---|---|---|---|---|
| ヘーベルハウス | 重量鉄骨 | ALCパネル | 標準 | あり(+300〜500万円) |
| 積水ハウス | 鉄骨 | ダインコンクリート等 | シーカス(標準) | 一部対応 |
| ダイワハウス | 鉄骨 | 外張り断熱通気外壁 | D-NΣQST(標準) | なし |
| 一条工務店 | 木造 | タイル等 | なし | なし |
大手鉄骨メーカー3社はいずれも耐震等級3+制震装置が標準です。ヘーベルハウスの特徴は「ALC外壁のロッキング工法」と「免震オプションの選択肢がある」点で差別化されています。
ヘーベルハウスの耐震性能で注意すべきポイント

①ALCパネルのメンテナンスは別問題
ALCパネル自体は地震に強いですが、外壁塗装のメンテナンスは15〜20年ごとに必要です。塗装が劣化すると防水性が落ち、ALC内部への水の浸入リスクが高まります。
②重量鉄骨ゆえの基礎コスト
建物が重いため、基礎工事のコストが木造より高くなります。地盤改良が必要な場合、50〜100万円の追加費用がかかることもあります。
③3階建て以上は構造計算が複雑に
ヘーベルハウスは3階建てにも対応していますが、階数が増えるほど耐震設計が複雑になり、間取りの自由度が下がる傾向があります。
ヘーベルハウスは「地震に強い」というブランドイメージが強いですが、地震保険に入らなくていいわけではありません。耐震等級3で保険料は50%割引になりますが、万一の被害に備えて加入しておくことをおすすめします。
ヘーベルハウスの耐震性能や他社メーカーとの比較について、もっと詳しく知りたい方はお気軽にご相談ください。
LINEで無料相談するよくある質問(FAQ)

ヘーベルハウスは本当に地震に強いですか?
過去の大地震で構造体の倒壊・全壊がゼロという実績があります。重量鉄骨+ALCのロッキング工法により、地震の揺れに対して外壁も構造も高い耐性を持っています。
ヘーベルハウスの制震装置はどこに設置されていますか?
柱と梁の接合部に制震装置が組み込まれています。壁の中に隠れるため、室内から見えることはありません。
免震は全てのヘーベルハウスで選べますか?
一部の商品・地盤条件では選べない場合があります。特に軟弱地盤では免震装置の設置が技術的に困難なケースがあるため、事前の地盤調査が必要です。
ALCパネルは地震でひび割れませんか?
ロッキング工法により、建物の変形に追従してパネルが動くため、ひび割れしにくい設計です。ただし、パネルの目地部分のシーリング材は経年劣化するため、定期的な打ち替えが必要です。
ヘーベルハウスの耐用年数は何年ですか?
旭化成ホームズは構造躯体の耐用年数を60年以上としています。ただし、外壁塗装や防水のメンテナンスは15〜20年ごとに必要です。
ヘーベルハウスで地震保険料は安くなりますか?
耐震等級3により地震保険料が50%割引になります。さらに免震装置を設置していれば、保険会社によっては追加の割引を受けられる場合があります。
ヘーベルハウスの鉄骨は何年持ちますか?
防錆処理(メッキ+塗装)により、構造体の鉄骨は75年以上の耐久性が確認されています。ただし、外壁や屋根のメンテナンスは構造体とは別に必要です。
まとめ|ヘーベルハウスの耐震は「鉄骨+ALC+制震」の三重構造が強み

ヘーベルハウスの耐震性能は、重量鉄骨フレーム・軽量ALCパネル・制震装置の3つの組み合わせで構成されています。過去の大地震での実績も豊富で、「地震に強い家」を最優先で求める方にとっては最有力候補の一つです。
ただし、価格帯が高い(坪単価90〜120万円)ことと、ALCのメンテナンスコストも考慮に入れる必要があります。耐震だけでなく、トータルコストで判断してください。












