ヤマダホームズの坪単価は55〜100万円。30坪なら建物本体で2,000〜3,000万円、諸費用・外構まで含めた総額は約2,800〜4,000万円が目安です。大手ハウスメーカーの中では中価格帯に位置します。
ただし他社と決定的に違うのは、この坪単価に家電・家具が含まれるプラン(スーパーフル装備住宅)がある点。エアコンや照明、カーテン、ダイニングセットまで込みの価格設定です。「見かけの坪単価」だけで他社と比べると判断を誤ります。
ヤマダホームズは1951年創業、従業員1,796名、ハウス・オブ・ザ・イヤーを受賞した実績を持つメーカー(住まぽちDB実データ)。ここでは住まぽちの相談データと実際の見積もり事例をもとに、坪単価レンジ・30坪/35坪の総額・商品別価格・家電割引の実態まで具体的に解説します。
ヤマダホームズの坪単価は55〜100万円|商品別の目安
住まぽちのDBに登録されているヤマダホームズの坪単価レンジは55〜100万円。掲載80社超の平均坪単価(おおむね60〜80万円)と比べると、下限は平均並み、上限は積水ハウスなど最上位帯に迫る幅の広さが特徴です。選ぶ商品・仕様・装備で価格が大きく動きます。
| 商品名 | 坪単価 | 30坪総額目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Felidia(フェリディア) | 75〜100万円 | 3,200〜4,000万円 | 檜4寸柱・高性能上位ライン |
| スーパーフル装備住宅 | 65〜95万円 | 2,900〜3,800万円 | 家電・家具込み |
| エルフォート | 55〜80万円 | 2,400〜3,200万円 | コスト重視ライン |
Felidiaは構造材に檜(ひのき)の4寸柱を使う高品質ライン。スーパーフル装備住宅は家電・家具込みのコスパ重視ライン。エルフォートは装備を絞った予算重視ラインです。デザイン自由設計の「RASIO(ラシオ)」も人気で、和風からシンプルモダン・和モダンまで組み合わせて理想の外観をつくれます。
住まぽちアドバイザーの所感
在来工法をベースに、外観や耐震性・性能までとことんこだわれるのがヤマダホームズの魅力です。RASIOなら和風からシンプルモダン、和モダンまで思い思いの組み合わせで理想の住まいを形にでき、ハウス・オブ・ザ・イヤー受賞の確かな品質も安心材料。坪単価55〜90万円と幅があるので、デザインも性能もじっくり納得して選びたい方におすすめです。
「スーパーフル装備」の正体を理解する
ヤマダホームズの最大の特徴はスーパーフル装備住宅。しかし「何がどこまで含まれるのか」を正確に理解していないと、見積もり時に混乱します。含まれるものを他社で別途購入すると、いくらかかるのかを一覧にしました。
スーパーフル装備に含まれるもの(他社での購入相当額)
- エアコン(各部屋): 通常50〜80万円相当
- LED照明(全室): 通常15〜30万円相当
- カーテン(全窓): 通常20〜40万円相当
- 太陽光パネル: 通常80〜150万円相当
- 家具(大塚家具): 通常50〜100万円相当
- 合計: 通常215〜400万円分
これが本体価格に含まれるため、別途購入する手間とコストが不要。引っ越し当日から普通に暮らせる状態で引き渡されます。同じ延床面積でも「家電込み」か「家電別」かで総額の意味がまったく変わる点を押さえておきましょう。
注意:「含まれるもの」のグレードは選べない
スーパーフル装備に含まれる家電・家具のメーカーやグレードは基本的にパッケージで決まっています。「エアコンはダイキンの最上位機種がいい」「照明はパナソニックの特定品番がいい」といったこだわりがある方には向きません。含まれるものが自分の好みと合うか、事前にカタログで確認することを強く推奨します。
ヤマダホームズ30坪・35坪の総額はいくら?
坪単価だけでは「実際に払う金額」は分かりません。総額には建物本体のほか、付帯工事費・諸費用・外構が乗ります。延床面積別の総額目安を整理しました(土地代別)。
| 延床面積 | 本体工事費(スーパーフル装備) | 付帯+諸費用+外構 | 総額目安 |
|---|---|---|---|
| 28坪 | 約2,000〜2,700万円 | 約700〜900万円 | 約2,700〜3,600万円 |
| 30坪 | 約2,100〜2,900万円 | 約750〜950万円 | 約2,850〜3,850万円 |
| 35坪 | 約2,500〜3,400万円 | 約800〜1,000万円 | 約3,300〜4,400万円 |
| 40坪 | 約2,900〜3,900万円 | 約850〜1,100万円 | 約3,750〜5,000万円 |
30坪の総額はおおむね2,850〜3,850万円、35坪なら3,300〜4,400万円が目安。家電・家具が含まれた金額なので、他社の「家電別」総額とは200〜300万円の差が隠れています。予算を抑えたいならエルフォート、性能とデザインを取りたいならFelidiaという選び方になります。
「総額」で見るときの3つの注意点
- 本体価格だけの提示に注意:付帯工事・諸費用・外構で本体の25〜35%が上乗せされる
- 家電込みか別かを必ず確認:スーパーフル装備は込み、Felidia/エルフォートは仕様次第
- 土地代は別:上記はすべて建物側の総額。土地から探す場合は地域相場を別途加算
【住まぽち利用者の実例】33坪スーパーフル装備の見積もり内訳
見積書は「本体工事費」「付帯工事費」「オプション(提案)工事費」「諸費用」の4分類で読み解くと理解しやすくなります。住まぽち経由でヤマダホームズと契約したHさん(30代・千葉県・33坪・スーパーフル装備)の実際の見積もりで、どこに何が含まれるかを見ていきましょう。
| 分類 | 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 本体工事費 | 建物本体(家電・家具込み) | 2,640万円 | 坪単価80万円 |
| 付帯工事費 | 地盤改良・給排水・仮設 | 300万円 | 敷地条件で変動 |
| 提案工事費 | 太陽光パネル追加分 | 100万円 | 容量アップ分 |
| — | 値引き | -120万円 | 決算期+紹介割引 |
| 建物小計 | 2,920万円 | ||
| 諸費用 | 登記・ローン手数料・火災保険 | 230万円 | 現金で準備する部分も |
| 外構工事 | 駐車場・フェンス・植栽 | 250万円 | 別業者で圧縮可 |
| 総額 | 約3,400万円 | 土地代別 |
住まぽちコーディネーターの補足
Hさんの総額3,400万円には家電(エアコン5台・照明全室・テレビ)と家具(ダイニングセット・ソファ)が含まれています。他社で同じ条件にすると家電・家具で200〜300万円の追加が必要。つまり実質的な住宅部分の価格は3,100〜3,200万円相当です。タマホームの総額と比較しても、家電込みで見れば大きな差はありません。
【体験談】ヤマダホームズで建てた人のリアルな声
坪単価や総額の数字だけでは見えない「建てたあとの実感」を、住まぽち利用者の声で紹介します。良い点も不満点も、実際の属性つきで掲載します。
実際に建てた人の評判はヤマダホームズの評判は?建てた人に聞いた良い点と注意点でさらに詳しくまとめています。
ヤマダホームズと他社の坪単価比較
| メーカー | 坪単価 | 30坪総額 | 家電・家具 |
|---|---|---|---|
| ヤマダホームズ | 55〜100万円 | 2,850〜3,850万円 | 込み(スーパーフル装備) |
| タマホーム | 45〜65万円 | 2,200〜3,000万円 | 別途200〜300万円 |
| アイ工務店 | 55〜80万円 | 2,600〜3,400万円 | 別途200〜300万円 |
| 一条工務店 | 65〜85万円 | 3,000〜3,800万円 | 別途200〜300万円 |
| 積水ハウス | 90〜110万円 | 3,800〜4,500万円 | 別途200〜300万円 |
家電・家具込みのトータルコストで比較すると、ヤマダホームズのコスパは悪くありません。特にタマホームとの比較では「見かけの坪単価」だけで判断すると損をします。
家電込みの「実質坪単価」で比較する
| メーカー | 見かけの坪単価 | 家電込み実質坪単価 (30坪換算) |
|---|---|---|
| ヤマダホームズ (スーパーフル装備) | 65〜95万円 | 65〜95万円 (変わらず) |
| タマホーム | 45〜65万円 | 52〜75万円 (+7〜10万円) |
| アイ工務店 | 55〜80万円 | 62〜90万円 (+7〜10万円) |
家電・家具込みの実質坪単価で見ると、ヤマダホームズとタマホーム・アイ工務店の差は10〜20万円程度まで縮まります。この差で檜の構造材やヤマダグループのサポートが付くと考えれば、コスパは十分に高いと言えます。
家電・家具込みの費用対効果
メリット:手間とコストの一括管理
- 引っ越し当日から生活できる:家電・家具の選定・購入・配送手配が不要
- 住宅ローンに組み込める:家電を別で買うとクレジットカード払いや現金。フル装備なら全額ローンに含められる
- トータルコストが見えやすい:「結局いくらかかるのか」が契約時点で確定する
デメリット:こだわり派には向かない
- 家電のメーカー・グレードが選べない:パッケージで決まっている
- 不要な家電も含まれる:「テレビは自分で選びたい」「ソファは今の物を使い続けたい」場合でも外しにくい
- 家電の保証はヤマダ電機基準:住宅の保証とは別管理になる
ヤマダホームズのデメリット・注意点
1. ヤマダ電機グループの経営リスク
ヤマダホームズはヤマダ電機(ヤマダHD)の子会社。家電量販店のグループ企業がハウスメーカーを経営するという異色の構造です。住宅事業の継続性に不安を感じる方もいます。
ただし、旧エス・バイ・エルや旧レオハウスのブランドを吸収した実績があり、1951年創業・従業員1,796名(住まぽちDB実データ)と経営基盤は安定しています。ハウス・オブ・ザ・イヤーの受賞歴もあり、品質面の裏付けもあります。
2. 構造や性能は「中の上」
在来工法をベースに耐震等級3に対応。Felidiaは檜4寸柱で構造は良いものの、断熱性能(UA値0.5〜0.6程度)は一条工務店やアイ工務店には及びません。「構造は良いが断熱は標準的」という位置づけです。地震への強さはヤマダホームズは地震に強い?耐震等級と構造の検証で詳しく解説しています。
3. 営業担当の当たり外れ
ヤマダホームズの値引き事情
住まぽちの相談データでは、ヤマダホームズの値引き率は本体の3〜8%。大手の中では値引き幅は大きいほうです。値引きの出やすいタイミングと材料を押さえておきましょう。
- 決算期(3月・9月): 値引き幅が最も大きい。7〜8%も狙える
- ヤマダ電機のポイント還元: 現金値引きの代わりにヤマダポイントで還元されるケースがある。30〜50万ポイントの実例も
- 紹介割引: 本体2〜3%程度
- 他社見積もり提示: タマホームやアイ工務店の見積もりが交渉材料に。特にタマホームの見積もりが効く
値引きの上限や交渉の具体的な進め方はヤマダホームズの値引きはいくらまで可能?交渉のコツと決算期の狙い方で詳しくまとめています。
ヤマダポイント還元の使い方
値引きの一部がヤマダポイントで還元される場合があります。30〜50万ポイントあれば、引っ越し後の追加家電(ロボット掃除機、食洗機、ドラム式洗濯機など)に使えます。ただし有効期限があるため、計画的に使い切ること。現金値引きとポイント還元のどちらが得か、事前に確認しておくべきです。
ヤマダホームズで予算を抑えるコツ
1. エルフォートを検討する
坪単価55〜80万円のコスト重視ライン。30坪で2,400〜3,200万円。フル装備ではないものの基本性能は確保されています。「家電は自分で選びたい」方にはエルフォートのほうが自由度が高くなります。
2. 家電のグレードを確認し、不要なものは交渉する
パッケージに含まれる家電のグレードを確認し、不要なものがあれば外せるか交渉します。ただし外した分の値引きは期待薄。パッケージ全体のほうがコスパは良いことが多いです。
3. 外構は別業者に
他のメーカーと同様、外構は別業者に発注すると20〜30%の節約が可能。250万円の外構なら50〜75万円の節約になります。
4. 太陽光パネルの容量を最適化する
スーパーフル装備には太陽光パネルが含まれますが、容量が過剰な場合は縮小を交渉できることがあります。ただし太陽光は売電収入で元が取れるケースが多いため、安易に減らさないほうが賢明です。
5. 決算期を狙う
3月・9月の決算期は値引き幅が最大。2〜3ヶ月前から商談を始め、決算に間に合うスケジュールで交渉すると7〜8%の値引きも可能です。
この記事のまとめ
- ヤマダホームズの坪単価は55〜100万円、30坪総額は約2,850〜3,850万円、35坪は約3,300〜4,400万円(土地代別)
- スーパーフル装備なら家電・家具込みで、他社より実質200〜300万円お得に見える
- 商品はFelidia(上位)・スーパーフル装備・エルフォート(予算重視)の3ライン+デザイン自由のRASIO
- 値引きは本体3〜8%、決算期とヤマダポイント還元(30〜50万pt)が狙い目
よくある質問
Q. ヤマダホームズの坪単価はいくらですか?
A. 住まぽちDBの実データで55〜100万円です。エルフォート(コスト重視)が55〜80万円、スーパーフル装備が65〜95万円、Felidia(上位ライン)が75〜100万円。仕様と装備で幅が大きく動きます。
Q. ヤマダホームズ30坪の総額はいくらですか?
A. 土地代別で約2,850〜3,850万円が目安(スーパーフル装備の場合、家電・家具込み)。エルフォートなら2,400〜3,200万円。付帯工事費・諸費用・外構まで含めた「住める状態」での総額です。
Q. ヤマダホームズ35坪の総額はいくらですか?
A. 約3,300〜4,400万円が目安(土地代別・スーパーフル装備)。本体工事費が約2,500〜3,400万円、付帯工事・諸費用・外構で約800〜1,000万円を加算した金額です。家電・家具込みかどうかで他社比較の意味が変わります。
Q. スーパーフル装備住宅の家電はどのメーカーですか?
A. ヤマダ電機で取り扱いのあるメーカーの製品です。エアコンはダイキンや三菱など国内大手ブランドが中心。グレードや機種の選択肢は限られますが、品質は問題ありません。こだわりがなければ十分な水準です。
Q. ヤマダホームズとタマホームどちらがお得?
A. 見かけの坪単価はタマホームが安いです。ただし家電・家具を加えたトータルでは差が10〜20万円/坪まで縮まります。構造材の品質(ヤマダは檜4寸柱)も考慮すると、ヤマダホームズのコスパは侮れません。
Q. ヤマダホームズの値引きはどのくらい?
A. 本体の3〜8%が目安です。大手の中では値引き幅は大きいほう。決算期(3月・9月)が最も値引きが出やすくなります。ヤマダポイントでの還元(30〜50万ポイント)もあるため、トータルの割引は大きくなりやすいです。
Q. ヤマダホームズの家電は自分で選べますか?
A. パッケージの範囲内で選択可能ですが、メーカーやグレードの選択肢は限られます。こだわりたい家電がある場合は、スーパーフル装備ではなくエルフォートやFelidiaを選び、家電は自分で調達するほうが自由度は高くなります。
Q. ヤマダホームズの保証期間は?
A. 構造躯体は最長30年保証(初期保証10年+延長保証20年、定期点検が条件)です。家電の保証は別管理で、ヤマダ電機の保証規定に準じます。住宅保証と家電保証は分けて考える必要があります。



















