ヤマダホームズは、家電量販店ヤマダ電機(ヤマダHD)のグループ会社。「家電も家具もまとめて家に入る」スーパーフル装備住宅が特徴だ。
ただ、ネット上では「施工品質にばらつきがある」「アフターが弱い」という声もある。実際のところどうなのか。
住まぽちに寄せられた相談データ42件と、建てた方の声をもとに評判をまとめた。
ヤマダホームズの特徴|ヤマダ電機グループならではの強み
ヤマダホームズを選ぶ理由の多くは「スーパーフル装備住宅」にある。
スーパーフル装備住宅とは
- ヤマダ電機の家電(エアコン・照明・テレビなど)がセットで付属
- 大塚家具のインテリアがパッケージに含まれる
- 太陽光パネル・蓄電池のセットプランがある
- 本体価格にすべて含まれるため、引っ越し後すぐに生活できる
スーパーフル装備住宅で実際に含まれるもの(詳細)
| カテゴリ | 含まれるもの | 通常購入した場合の相場 |
|---|---|---|
| 家電 | エアコン4〜5台、LED照明全室、テレビ1台 | 80〜120万円 |
| 家具 | ダイニングセット、ソファ、ベッドフレーム等 | 60〜100万円 |
| カーテン | 全室カーテン(レース含む) | 20〜40万円 |
| 設備 | 食洗機、浴室乾燥機 | 15〜25万円 |
合計すると175〜285万円分がパッケージに含まれている計算。これを考慮すると、見た目の坪単価より実質コストは安くなる。
建てた人に聞いた|ヤマダホームズの良かった点4つ
1. 家電・家具込みでトータルコストが明確
注文住宅では「家電と家具で200〜300万円かかった」という声は多い。ヤマダホームズはこの費用が本体に含まれるため、予算オーバーしにくい。
2. 耐震等級3が標準
ヤマダホームズの木造住宅は耐震等級3を標準で取得。制震ダンパーもオプションで追加可能。住まぽちの相談者の中で制震ダンパーを追加した割合は約35%(費用:30〜50万円)。
3. 檜を構造材に使用
「Felidia」シリーズでは、国産檜の4寸柱(12cm角)を標準採用。檜は強度と耐久性に優れた木材で、一般的なスプルースや集成材より高品質。シロアリにも強く、防蟻処理の持続性が高い。
補足:檜の4寸柱を標準採用しているハウスメーカーは限られる。同価格帯のタマホームも国産材を使っているが、檜ではなくスギ・ヒノキ混合が一般的。構造材にこだわるなら、ヤマダホームズのFelidiaは有力な選択肢。
4. 長期保証(最長60年)
初期保証10年に加え、有償メンテナンスで最長60年まで延長可能。定期点検は3カ月・1年・2年・5年・10年…と継続的に実施される。
建てた人が感じたデメリット・注意点4つ
1. 施工品質にばらつきがある
ヤマダホームズはフランチャイズ制を採用しており、実際の施工は地域の工務店が行う。そのため施工品質は工務店次第という面がある。
住まぽちの相談でも「仕上がりが雑だった」という声と「丁寧な施工で満足」という声の両方がある。施工する工務店の評判を事前に確認することが重要だ。
施工品質チェックのポイント:
- 契約前に担当する施工工務店の名前を確認する
- その工務店の他の施工事例を見学させてもらう
- 可能であれば、第三者の住宅検査(ホームインスペクション)を入れる(費用5〜10万円)
- 上棟時・完成時に施主自身が現場を確認する
2. アフターサービスに不安
ヤマダホームズのアフター対応については、一部で「連絡が遅い」「修理に時間がかかる」という声がある。特に担当者の異動・退職後の引き継ぎが弱い傾向がある。
住まぽちの相談データでは、アフター対応への不満率は28%。これは大手(積水ハウス12%、住友林業15%)と比べると高い数字。
3. 家電のグレードは選べない場合がある
スーパーフル装備住宅に含まれる家電は、自分で選べる範囲が限定されることがある。特に好みのメーカーやグレードにこだわりたい場合は、パッケージが足かせになることも。
エアコンはヤマダオリジナルブランドだった。性能は問題ないが、ダイキンや三菱の上位モデルが良かった。照明もシンプルなシーリングライトで、おしゃれなダウンライトにしたければ追加費用がかかる。「全部入り」と言っても、こだわりがある人にとっては「全部微妙」になりかねない。
Cさん(30代・神奈川県・35坪・総額3,100万円)
4. デザインの選択肢は大手より少ない
積水ハウスや住友林業のような自由設計と比べると、外観・内装のデザインバリエーションは限られる。シンプルでスタンダードなデザインが中心。
ただし、Felidiaシリーズは比較的自由度が高く、外観デザインも複数のスタイルから選べる。「デザインにこだわりたいがコスパも重視」という場合は、Felidiaを軸に検討する価値がある。
ヤマダホームズの坪単価と見積もり事例
住まぽちの相談データをもとに、ヤマダホームズの価格帯を整理する。
| シリーズ | 坪単価 | 30坪総額目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| スーパーフル装備住宅 | 70〜85万円 | 2,600〜3,000万円 | 家電・家具込み |
| Felidia | 75〜100万円 | 2,800〜3,400万円 | 檜4寸柱・自由設計 |
| Felidia el forte | 85〜110万円 | 3,100〜3,800万円 | 高耐震・高断熱 |
ヤマダホームズが向いている人・向いていない人
向いている人
- 家電・家具もまとめて予算を組みたい人
- 引っ越し後すぐに生活できる状態にしたい人
- 坪単価70〜100万円の予算帯で建てたい人
- 檜の構造材にこだわりがある人
- 「家づくりに時間をかけたくない」タイプの人
向いていない人
- 施工品質のばらつきが不安な人 → 直営施工の大手(積水ハウス、住友林業)を検討
- デザインにこだわりたい人 → 三井ホームを検討
- 家電は自分で選びたい人(メーカー・グレードのこだわりがある人)
- アフターサービスの手厚さを重視する人
- 高断熱性能を重視する人 → 一条工務店を検討
ヤマダホームズと他社の比較
| 項目 | ヤマダホームズ | タマホーム | アイ工務店 | 積水ハウス |
|---|---|---|---|---|
| 坪単価 | 70〜100万円 | 45〜65万円 | 55〜80万円 | 80〜110万円 |
| 構造材 | 国産檜4寸柱 | 国産材 | 国産材 | 鉄骨or木造 |
| 施工体制 | FC制(地域工務店) | 直営 | 直営 | 直営 |
| 家電・家具 | パッケージ込み | なし | なし | なし |
| 保証 | 最長60年 | 最長60年 | 初期20年 | 初期30年 |
| アフター満足度 | △ | ○ | ○ | ◎ |
住まぽちの分析:「トータルコストで比較する」が鍵。ヤマダホームズの坪単価70〜100万円は家電・家具込み。他社の坪単価に家電・家具費用(150〜250万円)を足して比較すると、ヤマダホームズは中価格帯に位置する。特に「家づくりの手間を減らしたい共働き世帯」に好評。
ヤマダホームズで後悔しないための3つの確認事項
- 施工工務店を事前に調べる:FC制のため、担当する工務店の評判・実績を契約前に確認。可能なら施工現場の見学を依頼する
- 家電の機種を事前に確認する:パッケージに含まれる家電のメーカー・型番を確認し、自分のこだわりと合うか判断する。合わない場合は「家電なしプラン」で交渉する手もある
- アフターサービスの連絡先を複数確認する:担当営業だけでなく、カスタマーセンターの連絡先も控えておく。担当者異動時に困らないように
よくある質問
ヤマダホームズのスーパーフル装備住宅とは?
住宅本体にヤマダ電機の家電(エアコン・照明等)と大塚家具のインテリアがセットになったパッケージ。引っ越し後すぐに生活できる状態で引き渡される。家電・家具を個別に揃えると175〜285万円かかる計算なので、その分コスパが高い。
ヤマダホームズの坪単価はいくら?
70〜100万円が目安。家電・家具込みの価格なので、他社の本体価格だけと比較すると高く見えるが、トータルでは同等か安い場合もある。スーパーフル装備住宅で70〜85万円、Felidiaで75〜100万円。
ヤマダホームズの施工品質は大丈夫?
FC制のため施工する工務店によって品質に差がある。契約前に担当工務店の実績・評判を確認し、可能であれば第三者検査(ホームインスペクション)を入れることを推奨。費用は5〜10万円。
ヤマダホームズの保証期間は?
初期保証10年、有償メンテナンスで最長60年まで延長可能。定期点検は3カ月・1年・2年・5年・10年と段階的に実施される。
ヤマダホームズとタマホームはどちらが安い?
本体価格だけならタマホーム(坪45〜65万円)が安い。ただしヤマダホームズは家電・家具込みなので、それらを加えた総額では差が縮まる。30坪の場合、タマホーム(本体+家電家具)≒ヤマダホームズ(スーパーフル装備)で2,600〜2,900万円程度。
ヤマダホームズのアフターサービスは悪い?
住まぽちの相談データではアフター不満率28%で、大手(10〜15%)より高い。特に担当者異動後の引き継ぎの弱さが指摘される。カスタマーセンターに直接連絡する方がスムーズなケースもある。
ヤマダホームズの檜の家は虫に強い?
檜は天然の防虫成分(ヒノキチオール)を含むため、シロアリに対する耐性が高い。ただし完全ではないので、定期的な防蟻処理は推奨。5年ごとの再処理費用は8〜12万円。


















