ヤマダホームズを検討していると、必ず出てくるのが「家電が付いてくる」という話です。ヤマダデンキと同じヤマダホールディングスグループなので当然の売りなのですが、実際に打ち合わせに入ると「どの商品なら対象なのか」「いつ選ぶのか」「壊れたらどこに連絡するのか」といった実務的な疑問が次々に出てきます。
結論から言うと、家電特典は「どの商品プランを契約したか」で内容が大きく変わり、選定・発注・設置・保証の窓口も家電と住宅で分かれます。契約前に「対象商品か」「いつまでに品番を確定するか」「保証の連絡先はどこか」の3つを押さえておけば、入居後に慌てることはほぼありません。ここでは金額の話ではなく、手続きと段取りに絞って整理します。
家電特典の対象になる商品・ならない商品
まず前提として、ヤマダホームズの家電特典はすべての契約に自動で付くものではありません。商品プランによって扱いが変わります。
大きく3つのパターンがあります
- フル装備型のパッケージ商品:住宅本体に加えて、照明・カーテン・エアコンなどが最初からセットで組み込まれているタイプ。「決められた範囲から選ぶ」という形が基本
- ポイント・クーポン付与型:ヤマダデンキで使えるポイント等が付与され、施主が自分で店頭・カタログから選ぶタイプ
- 特典なし(本体のみ)の商品プラン:自由設計の上位商品や、キャンペーン対象外の時期の契約など
特典の内容は時期・地域・商品によって変わります。同じ「ヤマダホームズ」でも、去年のブログに書かれていた内容が今も同じとは限りません。必ず契約前に、担当営業から「この契約に付く特典の一覧」を書面でもらってください。口頭説明だけで進めるのが最も揉めるパターンです。
次に、家電といっても「住宅工事に組み込まれるもの」と「あくまで家電製品として納品されるもの」で扱いが違います。ここを混同すると、後の保証や設置の話で食い違いが起きます。
| 区分 | 該当しやすいもの | 扱い |
|---|---|---|
| 住宅設備として工事に含まれる | システムキッチン、食洗機、IHクッキングヒーター、給湯器、浴室乾燥機、換気システム | 建築工事の一部。住宅の保証・引き渡し検査の対象に含まれる |
| 付帯工事を伴う家電 | エアコン、照明器具、カーテンレール、テレビの壁掛け | 設置工事が必要。工事の担当が住宅側か家電側かを要確認 |
| 単体で納品される家電 | 冷蔵庫、洗濯機、テレビ、電子レンジ、掃除機 | 家電製品として納品。基本はメーカー保証+販売店保証 |
| 対象外になりやすいもの | 造作家具、外構、カーテン本体(プランによる)、消耗品、既に施主が持ち込む家電 | 特典の範囲外として別見積もりになることが多い |
見落とされがちなのが「カーテン本体」と「エアコンの室外機設置場所」です。カーテンレールは付くがカーテン本体は別、というケースや、エアコン本体は付くが配管の化粧カバー・室外機の架台は別途、というケースがあります。仕様書の但し書きまで読んでください。
特典を受け取るタイミングと手続き
家電特典は「引き渡しの日にまとめて届く」というものではありません。実際には複数のタイミングに分かれます。
一般的な流れ
- 契約時:特典の内容・対象範囲・数量が契約書または仕様書に明記される
- 仕様打ち合わせ期(着工前):住宅設備(キッチン、給湯器など)の品番を確定。ここは工事に直結するため締切が厳格
- 着工〜中間:エアコン・照明の台数と設置位置を確定。電気配線の位置決めと同時に決めるのが基本
- 引き渡し前:単体家電(冷蔵庫・洗濯機など)の品番を選定し、納品日を調整
- 引き渡し後:ポイント付与型の場合は、付与のタイミングと有効期限を確認
締切を過ぎると選べなくなります。特に電気配線に関わるもの(エアコンの位置、照明のスイッチ位置、テレビの配線)は、壁を閉じてしまうと後から変更できません。「まだ先だから」と後回しにすると、選択肢が消えます。仕様打ち合わせの初回に、各項目の締切日を一覧でもらってください。
手続き自体は、住宅の担当営業が窓口になるパターンと、家電については別途ヤマダデンキ側の担当が付くパターンがあります。「誰に連絡すればいいか」を最初に確認しておくことが、後の手戻りを減らす一番の近道です。
最初の打ち合わせで聞いておくべき5つ
- 特典の対象品目と数量の一覧(書面で)
- 各品目の選定締切日
- 家電の選定・納品を担当する窓口の連絡先
- 設置工事を誰が行うか(品目ごとに)
- 不具合時の連絡先(住宅側かメーカーか)
選べる家電の範囲と入れ替えの可否
「家電が付く」と聞くと自由に選べるイメージがありますが、実際はあらかじめ決められたラインナップの中から選ぶ形が基本です。
選択の自由度は品目で違います
- 住宅設備(キッチン・給湯器など):メーカーとグレードが指定されており、色や取っ手など仕様の範囲で選ぶ。自由度は低め
- エアコン・照明:対象機種の中から容量・畳数に応じて選ぶ。台数の上限がある
- 単体家電:カタログや店頭の対象商品から選ぶ形が多く、比較的自由度が高い
入れ替え(グレードアップ)については、「差額を支払えば上位機種に変更できる」という形が一般的です。ただし、次の点に注意が必要です。
入れ替えで起きやすいトラブル
- いらない家電を他の品目に振り替えられない:「洗濯機は持っているから、その分を冷蔵庫のグレードに回したい」という要望は通らないことが多い
- 現金への交換はできない:特典は原則として現物・ポイントであり、値引きへの振り替えは想定されていない
- サイズ変更の落とし穴:大型冷蔵庫に変更したら、搬入経路や設置スペースが足りなかった、という事例がある
- 持ち込み家電との干渉:既に持っている家電を使う予定なら、その分は特典から外す前提で間取りと配線を決める必要がある
家電特典は「何が付くか」より「何が付かないか」を把握できているかで満足度が変わります。仕様書の読み方や他社との条件整理を第三者に確認したい方は、お気軽にご相談ください。
LINEで無料相談する設置工事は誰が行うか
意外と説明されないまま進むのが、この設置工事の担当区分です。トラブルの多くはここに集中します。
| 品目 | 設置の担当 | タイミング |
|---|---|---|
| キッチン・給湯器・浴室設備 | 住宅の施工業者(建築工事の一部) | 建築工事中 |
| 照明器具 | 住宅の電気工事業者が行うのが一般的 | 内装完了後、引き渡し前 |
| エアコン | 住宅側の電気工事業者、または家電側の設置業者。契約により異なる | 引き渡し前後 |
| 冷蔵庫・洗濯機・テレビ | 家電販売側の配送・設置 | 引き渡し後(引っ越しに合わせる) |
エアコンの担当区分は必ず確認してください。配管を壁内に隠す「先行配管」にする場合は建築工事中に決めておく必要があり、引き渡し後に家電業者が来て設置するやり方とは段取りがまったく違います。露出配管でよいのか、隠蔽配管にしたいのかは、電気配線の打ち合わせと同時に決める話です。
納品日の調整で気をつけること
- 洗濯機・冷蔵庫は引っ越し当日ではなく、前日以前に納品してもらう方が安全。当日は搬入が重なって混乱します
- 大型家電は搬入経路(玄関・廊下・階段の幅、曲がり角)を事前に確認。2階に置く家電は特に注意
- 設置には電源・アース・給排水・アンテナ配線が必要。位置が合っているか、内装工事中に現地で確認する
- 引き渡し前に家電が届く場合、養生と保管場所をどうするか事前に決めておく
保証は住宅側かメーカー側か
入居後に一番困るのが、「どこに連絡すればいいのかわからない」という状況です。家電特典が絡む家では、保証の窓口が複線になります。
保証の基本的な区分
- 住宅設備(キッチン、給湯器、浴室設備など):住宅の保証書に記載される範囲+設備メーカーの保証。引き渡し直後の不具合は住宅の施工店が窓口になるのが基本
- エアコン・照明:機器本体は各メーカーの保証。ただし設置工事に起因する不具合(水漏れ、配管、取付不良)は施工した側の責任
- 単体家電(冷蔵庫・洗濯機・テレビ):メーカー保証(多くは1年)+販売店の延長保証。住宅の保証とは無関係
「本体の不具合」か「工事の不具合」かで窓口が変わります。たとえばエアコンから水が垂れる場合、機器の故障ならメーカー、ドレン配管の勾配不良なら施工側です。症状を伝えるときは「いつから」「どういう状況で」を具体的にメモしておくと、たらい回しを避けられます。
引き渡し時にそろえておく書類
- 住宅の保証書・点検スケジュール表
- 各設備・家電の保証書と取扱説明書(品番が記載されたもの)
- 延長保証に加入した場合はその証書と加入番号
- 設置工事を行った業者の連絡先(品目ごと)
- 特典で受け取った家電の一覧(品番・納品日つき)
これらを1つのファイルにまとめ、あわせてスマホで撮影してクラウドにも保存しておくと、いざというときに探し回らずに済みます。
単体家電の延長保証については、加入するかどうかを自分で判断できます。冷蔵庫・洗濯機など、修理費が高くつきやすく毎日使う機器は加入を検討する価値があります。引き渡し前後は決めることが多くて流されがちですが、ここは立ち止まって判断してよい項目です。
特典を使うときの注意点
最後に、実務上つまずきやすいポイントをまとめます。
よくある落とし穴
- 「付く」と聞いた範囲が曖昧なまま契約する:品目・数量・グレードを書面で確認する。これが最重要
- ポイント型の有効期限を見落とす:付与のタイミングと期限、使える店舗・商品の範囲を確認
- 持ち込み家電と重複する:既に持っている家電がある場合、事前に相談して構成を組み替えられるか確認
- 設置場所を決めずに機種だけ決める:サイズ・搬入経路・電源位置とセットで決める
- 選定を後回しにして締切を過ぎる:特に電気配線に関わるものは取り返しがつかない
- 不具合の窓口を把握していない:引き渡し時に品目ごとの連絡先を一覧化しておく
逆に、うまく使っている人の共通点
- 間取りが固まる前に、大型家電(冷蔵庫・洗濯機)の機種をおおまかに決めている。設置スペースを最適化できる
- エアコンの台数と設置位置を、電気配線の打ち合わせと同じ日に決めている
- 特典の対象一覧を印刷して手元に持ち、打ち合わせのたびに消し込んでいる
- 納品日を引っ越し日と分けて、設置と生活開始に余裕を持たせている
よくある質問
Q. 家電特典はどの商品でも付きますか?
A. 商品プランと契約時期によります。フル装備型のパッケージ商品では標準的に組み込まれますが、すべての商品に自動で付くわけではありません。検討中の商品が対象かどうかを、契約前に書面で確認してください。
Q. いらない家電を、他の家電や値引きに振り替えられますか?
A. 一般的にはできません。特典は品目と数量が決まった現物、またはポイントとして設計されているためです。持ち込みたい家電がある場合は、契約前の段階で構成の調整が可能か相談してください。契約後の変更は難しくなります。
Q. グレードアップはできますか?
A. 差額を負担することで上位機種に変更できるケースが一般的です。ただし変更に伴い、設置スペース・搬入経路・電源容量の確認が必要になります。サイズが変わる変更は、必ず設計担当にも共有してください。
Q. エアコンの設置は誰がやりますか?
A. 契約内容によって、住宅側の電気工事業者が行う場合と、家電側の設置業者が行う場合があります。隠蔽配管にしたい場合は建築工事中に決める必要があるため、早い段階で担当区分を確認してください。
Q. 家電が壊れたらどこに連絡すればいいですか?
A. 単体家電は各メーカーまたは購入した販売店、住宅設備は住宅の施工店が一次窓口になるのが基本です。設置工事に起因すると思われる不具合(水漏れ・取付不良)は、まず施工した側に連絡してください。引き渡し時に品目ごとの連絡先一覧をもらっておくと迷いません。
Q. 家電はいつ届きますか?引っ越し当日で間に合いますか?
A. 品目により異なりますが、冷蔵庫・洗濯機は引っ越し当日ではなく前日以前の納品を推奨します。当日に搬入が重なると、設置スペースが確保できず作業が滞ります。納品日は引き渡し日が確定した時点で調整を始めてください。
Q. 延長保証には入るべきですか?
A. 加入は任意です。修理費が高くつきやすく、毎日使う機器(冷蔵庫・洗濯機・エアコン)は検討する価値があります。加入した場合は証書と加入番号を住宅の書類と一緒に保管してください。
この記事のまとめ
- 家電特典は商品プラン・時期によって内容が変わる。対象品目と数量は契約前に書面で確認する
- 「住宅工事に含まれる設備」「付帯工事を伴う家電」「単体家電」で扱いも窓口も違う
- 選定には品目ごとに締切がある。電気配線に関わるものは壁を閉じたら変更できない
- 入れ替えは差額負担が基本。不要な家電を他品目や値引きに振り替えるのは原則できない
- 設置の担当区分(特にエアコン)は事前確認が必須。隠蔽配管にするなら建築工事中に決める
- 保証は住宅側とメーカー側に分かれる。引き渡し時に品目ごとの連絡先一覧をそろえておく
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